いよいよ4月に入りました。新学期が始まりますね。
今週末から「総合講座」、「〇〇について紹介しよう」、「通訳基礎1」、「通訳基礎2」が始まります。そのうち新規の講座が3つあり、私も今からワクワクしています。通訳者を対象としている通訳講座は定員に達しましたが、インドネシア語学習者を対象にした「総合講座」、「〇〇について紹介しよう」はまだお申込みいただけます。迷われていらっしゃる方は、今なら間に合います。
さて、冬期講座の「短編小説を読む(Badut)」のアンケート結果をご報告します。
アンケート結果
2回目となりました「短編小説を読む」も、著者であるSatmoko氏および受講者の皆さまに支えられて無事に開催することができました。ありがとうございました。
アンケートの回答が届きましたので、こちらにて一部紹介いたします。
受講者は、K. Hayashi 様(女性)、N.Y. 様(60代、女性)、A 様(女性)の3名でした。
迷い
ついていけるか心配だったという理由で迷われた方が、おひとりいらっしゃいました。
期待していたことは?
受講者は、それぞれ「読解力向上」、「語彙力アップ」、「素直に小説を楽しむ」、「作者と話すこと」、「作者が話すのを聞くこと」を期待していました。
他に期待していたこととして、「インドネシアの文化を知る」、「音声教材を聞いて聞き取り能力を向上したい」、「先生を始め、他の参加者の方の感想や解釈をうかがうこと」という回答がありました。
前回に続き、今回も作者のSatmoko氏が朗読した音声教材がありました。著者の意図に沿って地の文と会話の読み分けがなされ、時の流れを表す間があるので、単に小説を読んでいる時と比べ、情景や人物関係がより鮮明に思い浮かんだのではないでしょうか?そして、だからこそ、聞き取りの練習としても最適だったと思います。
受講の決め手は?
「〇〇さんにお勧めされたこと」(「〇〇さん」は前回、今回の受講者です)、「岩田先生のアドバイスと指導」、「夏の同講座が楽しく、学びが多かったため、次もぜひ受講したいと思っていました」が回答としてあげられました。
期待していたことに対する満足度は?
期待していたことについては、皆さまどの項目においてもおおむね満足されていました。「素直に小説を楽しむ」と「作者と話すこと」、「作者と話しているのを聞くこと」については、特に評価が高いですね。皆さまが小説をとても楽しめたことが伺えます。
今回は、参加者数も3名と少なく、懇親会では全員が作者に質問をしたりコメントをしたりする時間が十分にありました。その満足度も反映されたと思います。
講座全体については、他に以下のような回答がありました。小説に出てくる単語には、音声や想像した情景、Satmoko氏に説明していただいた内容とともに記憶に残るものがあったことと思います。こちらの感想にもありますが、使えるようになる前段階として、印象に残るというプロセスが必要だと考えているので、そうしたことを少しでも感じていただけたのであれば、この企画が成功したといえると思います。
受講レベルは?
ついて行けるか不安だったと思われていた方も含めて全員が、「受講レベルは合っていた」と回答されました。
懇親会について
是非、参加者の感想を直接お読みください。
ワクワクした様子が行間から伝わってきませんか?
教材についての感想は?
小説については、「長すぎることも短すぎることもあったが、全体としては問題ない」、「ちょうどよい」と回答されていました。
私自身も1回で扱う分量がやや短いかもしれないと思っていましたが、実際には質問に丁寧に対応することも、参加者の貴重なご意見を多く伺うことができたので、ちょうどよかったと思います。
教材として選ぶ際には、テーマや小説の長さのほかに使用されている単語や表現の難易度、情景や話の展開の抽象度、インドネシアの社会文化的背景に関する予備知識がどの程度必要かなど検討しており、今回のBadutはSatmoko氏の短編の中でも分かりやすい作品でした。次回は、Badutとは異なるちょっと不思議な世界を味わう作品を教材にします。
その他
音声教材があったので、予習の段階で音読をしたか質問しました。毎回やった、もしくはほぼ毎回やったという回答が得られました。その理由および効果やその他のコメントはこちらからご確認ください。
最後に
全体を通して質問の方向性がバラバラだったようで、コメントが書きにくかったのではないかと反省しております。
受講者の皆さま、お忙しいなか大変丁寧にご回答くださり、誠にありがとうございました。
今回は参加しなかったものの、昨夏より気になっており、時間が許せば次回は参加したいという方がいらっしゃいました。是非、アンケート結果をご参考ください。
また夏にご参加いただけることを楽しみにしています。