受講者アンケートより~2024春「読解講座」

2024春「読解講座」の特徴

2024年4月から7月までの間に10回実施しました。

今回は久しぶりの読解講座でした。「総合講座」を開講する前に「読解講座」を実施したことがありました。それが楽しいという受講者もいらっしゃいましたが、全体の意見を反映して「読む+書く」という内容の「総合講座」を開講することにしました。

今回は、読むだけの講座が楽しいとおっしゃっていた受講者と、通常の「総合講座」よりレベルアップした講座が適切だと思われる方が受講を希望されたため、「読解講座」を開講しました。

参加者は3名で、Taiki F.さま(30代男性)、M.W. さま(40代女性)、Bさまです。

期待と決め手

3名とも受講に迷いはなかったそうです。

期待は以下の通りです。

「文の構造を理解したい」という期待には応えられます。

一方で、「インドネシア語でコミュニケーションできる能力を身につけたい」という回答もありました。講座案内に「コンパス紙を中心に記事を読む」と明記してあるように、「読解講座」は読む講座です。

コミュニケーション能力は、いくつかのスキルから構成されます。相手の発言を聞き取る力、理解する力、自分が伝えたいことをインドネシア語で文章化する力、発音を含むスピーキング力などさまざまな力を複合したものがコミュニケーション能力になります。

インドネシアの社会文化的背景を知る、あるいは単語を増やすことがコミュニケーションをするうえで重要だとの考えであれば、この講座も役に立つと思います。また、発音を直すことなどもありますので、役に立たないわけではありませんが、目的を考えるとややミスマッチだったのかもしれません。

ご紹介くださったHさん、ありがとうございます。Hさんは「読解講座」の受講経験はなく他の講座を受講されていますが、この講座でも学びがあると考えてご紹介くださいました。

また、私だけでなく、他の受講者から学べることは多くあると思いますので、その通りだと思います。

指導力につきましては、場合によってはご満足いただけないこともあろうかと存じます。時間内にできることを、できる限り、全体のバランスを見ながら運営するように努めています。まずはこのように書いていただいたことをありがたく思っています。

 

期待に対する満足度

概ね満足していただいたと思います。

次に、期待していることが「実際にインドネシア語を使えるようになりたい」だとすると、この講座では満足していただくのは難しいと思われます。ただ、この方が観光客として買い物をするレベルではなく、あるテーマについて意見交換をするようなコミュニケーションができるようになりたいとお考えであれば、近道ではありませんが、この講座を受講する意味はあると思います。

後者の意味だとしたら、この講座にそのような志を持った受講者がいらっしゃったことを心より誇りに思います。

音声教材に関する感想

使いやすいとの声、ありがとうございます。

人名については、実際には本人に確認しないと正しい発音が分からない場合もありますが、問題ない程度に発音していると思います。

最後のご意見は、予習時間の時間配分の関係で音声教材を十分に活用できなかったということですね。

 

難易度

上のお2人にとっては、難易度は適切であったようです。

最後の方は、これまでの講座受講歴や私が把握している読解力を考えると、余裕で、とはいわないまでも、問題なくついていけるレベルだと判断しておりましたが、難しいと感じられたということですね。

その方は読解力はあるので、私には、興味を感じられないテーマが多かったことが原因のように感じられました。

 

時事問題の背景解説

本講座のポイントをご理解いただけて嬉しく思います。

同じ文章を読んでも、基礎知識の有無で理解度は異なります。

改めて書籍等を読むことで、今からでも新たに基礎知識を得ることはできます。テーマ背景に関する私なりの理解で解説をするうえで、通訳準備のために日頃からリサーチしている内容や、これまでに身に着けた知識などを総動員しました。役に立ったようで良かったです。

予習・復習

予習時間は、どなたも2時間以上かけていました。受講者がまじめに取り組んでいた証ですね。

復習は、勉強に費やすことができる時間や目的次第で異なるものだと思います。

動画の視聴

講座中に録画したものを配信しています。それを視聴したかどうかを尋ねたものです。個々人の判断で決めていただいてよいのですが、どのような判断をされたのかが分かります。

疑問点の解消

この回答を読むと、2人にとっては本講座のレベルやペースが適切ですが、もう1人は自分のペースが乱れてしまったことが分かります。

講座内では、他に質問はないか確認していますが、言い出しにくかったということだと思います。

ここは正直に申し上げます。オンラインで「質問はありませんか?」と確認した時に「ありません」と言われると、たとえ本当は何か質問したいことがあったとしても、私には分かりません。対面では、大抵はそのような空気を感じるので、その点がオンラインの難しいところだと考えています。

いつも「遠慮なくいつでも質問してください」と、くどいくらいにお伝えしていますが、性格や場合によっては、それでも発言しにくくなるということが分かりました。(が、それでも、オンラインでは自ら言っていただかないと把握するのは難しいです。)

 

改善点

目的に応じた内容になるよう工夫していますが、概ねそれが伝わり、嬉しく思います。

また、他の受講者がいる中でともに勉強することはやはり楽しいと思いますので、その点も納得していただけて良かったです。

最後の方は、ペースが乱れてしまったのではないかと思います。私の想像ですが、他の受講者の方も、その方の読解力がそれほど異なるとは感じていらっしゃらなかったと思います。

そのため、ペースが乱れた理由のひとつとして、テーマの背景にあまり興味が持てなかった、それまでの講座はメンバーが顔なじみだったため、安心して発言しやすかった、などの理由があるように思いました。

2024秋_総合講座

皆さま、ご受講いただきありがとうございました。

秋期は「総合講座」に戻します。つまり、コンパス紙を中心に読み、解説をするほか、作文をする時間があります。

上記のアンケートの回答を参考に、ご希望の方や、迷われている方、相談したいことがある方は、こちらよりご連絡ください。

日程などの詳細は今月中に案内が出せるようにしますが、9月中旬から2025年2月上旬までの間に10回実施します。

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