2023年秋期講座のご案内

お待たせしました。秋期講座についてご案内します。

秋期講座の概要
  • 2023年9月~2024年2月までの期間
  • 10回講座:「初級文法2」、「総合講座」、「仕事で使うインドネシア語」、「通訳基礎1」

基本的には2週間に1回の頻度で実施しますが、本業の通訳繁忙期である10月~11月は講座の実施日を減らします。そのため終了予定日は2月になります。日程は下に記載してあります。また、「通訳基礎1」は希望者が4名に達しなければ開講しません。そのため、「通訳基礎1」のご受講を検討されている方は、9/10までにご希望についてまずお知らせください。人数が満たなければ秋期は開講いたしません。また、レベルチェックテストを実施する場合もあります。

なお、通訳業務を優先させていただきますので、実施できない回が生じる場合にはその都度ご相談させてください。受講者の方が参加できる日時で調整いたします。ただ、土日に通訳依頼が生じることは多くはありませんので、日程変更をお願いする場合が生じたとしても2回程度ではないかと思います。ご不便をおかけしますが、ご理解のほどよろしくお願いいたします。

講座内容

新規講座も含めて、各講座について簡単に説明します。

初級文法2

オンライン初登場です。内容は、動詞(基語動詞、ber-動詞、meN-動詞)やyangの用法、受動、接続詞や依頼文などを文法項目の説明を中心とした講座になります。「初級文法1」では形容詞の使い方までを学びましたので、「初級文法1」の受講者や、「meN-動詞が苦手です」、「yangが分かりません」、「受動が分かりません」、という既修者の方にもちょうど良い内容になると思います。

この講座を受講し、練習問題などをまじめにこなし、復習を十分に行った場合、生活するうえで簡単な文章を読んだり書いたりできるようになります。

ただし、使いこなせるレベルにするには、まずは復習して定着させること、さらに実践的なインプットとアウトプットのために十分な時間が必要となりますので、その点につきましてはご留意ください。

通訳者として仕事をしている人の中にも、この文法を疎かにしたため、相手が話している細かいニュアンスの違いを理解できていなかったり、適切に通訳をすることができていなかったりする人が大勢います。

ですから、「初級文法2」を使いこなせるようになると「中級」になる、というイメージです。さらに、これより複雑な文法もありますので、この文法項目を学んで理解するというレベルとして「初級文法2」とします。

進め方

基本的な文法項目⇒例文や関連するボキャブラリー⇒練習問題⇒発話練習という流れで進みます。

文法の説明をe-ラーニングコンテンツで配信し、その1週間後にZOOMセッションで質問を受け付け、発話練習をします。受け身の学習では学びが少ないと考えておりますので、質問を通じて学びを深めていただきます。受講者の理解度を把握しながら進めていきますが、復習をしないと発話練習の際に自分でインドネシア語の文を作ることができなくなってしまいます。

また、「発話」というのは声に出すということです。声に出す練習時間を設けます。

「初級文法1」では「発話」練習について、「会話」の時間があって良かったという声を複数いただきました。実際に文を作ってみないとそれが合っているのか間違っているのか分からないので、自分で文を作って声に出していただいていますので、「会話」練習の時間と考えてもらっても構いません。

「初級文法1」と比べると、進度が早いと感じると思います。今回、初めてこの内容を学ぶ方は、努めて予習、復習の時間を取るようにしてください。

総合講座

恒例の講座です。コンパスの記事で300ワード程度の分量をマテリアル(教材)として用います。語彙をまとめたものや、指定した単語を使った作文課題が事前に配信されるので各自取り組み、1週間後のZOOMセッションの日に解説、という流れで進めています。

音声教材を追加したマテリアルを配信します。e-ラーニングコンテンツとして、音声を聴きながらマテリアル(教材)の文字を追うことができる形で教材を提供します。学習者はマテリアルを読む際に、画面上の▷(再生ボタン)をクリックすれば音声が聞こえるようになります。目と耳を使うので、リーディングとリスニングを一度に学習することができます。もちろん、音声なしで文字を読むこともできます。

この機能については使いやすいという評価が多くありました。価格は据え置きにしますのでお得になりました。

作文課題では、提出された作文を見て、「文法的には合っているけれど文脈として不自然」とか、「この単語には作文で使用された意味があるけれど、使用方法が適切ではない」など伝えています。このようなことは人から指摘されないと分からないので勉強になる、という意見をよくいただきます。

特にレベル設定をしているわけではありませんが、主な受講者は、インドネシア語技能検定試験のC級挑戦者とC・B級合格者です。B級合格者にはやや簡単だと思いますが、定期的に学習するのが難しいという方、他の方と一緒に学びたいという方には選択肢のひとつになると思います。また、インドネシア語文法のmeN-動詞の辺りがあまり把握できていない方には、少し難しいかもしれません。

2023年秋期講座では、通常よりやさしめの文章を3回扱います。しっかり勉強してきたという記憶がない方で、インドネシア語を読む機会をつくりたい方には、こちらの講座をお勧めします。

9/12 追記 通訳業務の関係で、9/16に実施することができなくなりましたので、初回は9/30になります。参加を希望される方は下よりお申し込みください。

仕事で使うインドネシア語

この講座は、2023年春期講座の受講者からのリクエストで誕生しました。

ですから、この講座の狙いと対象は以下の通りです。

狙い:

インドネシアで仕事をすることを想定し、どのような表現が許容範囲で、どのように変えると良くなるのか、ケーススタディ形式で学ぶ

具体的に「これを言えば大丈夫」という定型句を教えるものではありません。暗記すればよいというタイプの外国語学習では、現場で使える力はつかないと考えているためです。

対象:
  • 実際にインドネシアでインドネシア語を使って話す可能性のある方、あるいは現在そのような立場にある方
  • インドネシア語の文法の理解に不安が残る方
  • 課題にきちんと取り組める方

時間がとれないので課題には取り組めないという方は、時間を確保してからご参加ください。

何を念頭に置いているのかを知っていただくために、背景を説明します。

インドネシア語でインドネシア人と会話をすることができ、特に支障を感じたことがないという方はたくさんいらっしゃいます。

しかし、仕事の場で、同僚と話すのではなく、取引先の方がいる場面で商品やサービスについて説明をすることになった場合や直属より上の上司がいる場面で何かを説明することになった場合などは、その場に合った話し方をすることが「仕事の場」にふさわしい話し方になります。

日本語のケースで考えてみましょう。大学生が話す日本語は日本語としては流暢です。しかし、「社会人1年生」が仕事の場で使う日本語は、同僚とは問題なくコミュニケーションを取ることができても、取引先を含めた仕事としての日本語と考えると幼さや不慣れな感じがしませんか?「させていただく」はこの動詞には使いません、「承知しました」はこの2人の関係性では使いませんなど、知っていても使い慣れていないと、ついパッと思いついた言葉を「大丈夫かもしれない」と自分に言い聞かせるようにして適当に使ってしまったりしませんか?ご自身はそうでなくても、社会人1年生にはそのようなことが生じがちであることはお判りいただけると思います。そのような方々も、毎日の業務の中でインプットが増えるため、次第にその場に適した表現をすることができるようになります。

インドネシア語を話せる日本人の多くは、インドネシア人との会話を通じて話すのがうまくなった方が多いと思いますが、仕事の場に相応しい言い方は聞き慣れていないため使えない方が多いという印象を受けています。

より適切な表現ができるようになると、努力してインドネシア語の勉強を続けている人だ、と関係者から高く評価されます。そうでなくても仕事はできますし、大きな問題は生じないかもしれません。しかし、その場に応じた表現ができるかどうかで相手の反応は確実に異なります。

9/12  追記

もう1,2名ご参加いただけます。こちらも9/17スタートではなく、10/1スタートになります。日曜午後15:30-17:00に実施します。

通訳基礎1

この講座は、基本的には通訳経験がある方を対象としています。事前にレベルチェックテストを受けていただきますが、主な受講者はインドネシア語検定B級合格者です。(インドネシア語検定を受けていない方については、レベルチェックテストで判断します。また、「通訳基礎2」の受講前にはこの講座を受講していただくため、A級合格者も受講されています。)簡単な通訳はできるけれどレベルアップを望んでいる方を対象に、逐次通訳演習を行い、それに対して具体的なフィードバックをします。必要に応じて文法事項の確認などを行います。

インドネシア語の上級レベルを学ぶうえでは、何をどうしたら良いのか分からず行き詰まりを感じるとおっしゃる方が多く、そのような方に学びのプロセスの道しるべを提示するような形で進めています。ひとりで悶々とされている方にお勧めです。

通訳をする場面はさまざまですから、悩まれるポイントもそれぞれに異なりますが、志を同じくする方々と学ぶ機会はあまりありませんので、やる気を奮い立たせる良い機会になると思います。

(ちなみに「通訳基礎2」は「通訳基礎1」を所定のレベルで修了された方を対象に開講しており、主にA級合格者が受講されています。)

9/12追記

「通訳基礎1」は開講が確定しました。初回時は10/1になります。もうお一人までならご参加いただけます。迷っていらっしゃる方はご連絡ください。また、開講日は初回時に調整しますので、日程が合わない日があるので、と遠慮されていらっしゃる方はその件につきましてもご相談ください。時間は日曜午前10:30-12:00になりました。

レベル表

1年を通じて、春期講座、夏の特別講座、秋期講座、冬の特別講座やプライベートレッスンを開講しています。これまでに開講した講座を一覧にするとこのようになります。

この表を見ていただけると、秋期講座で考えている「初級文法2」、「総合講座」、「通訳基礎1」のレベルがお分かりいただけると思います。今回、受講者のリクエストで開講する「仕事で使うインドネシア語」は、この表には入っていませんが、「短編小説」の後、「通訳準備」の前になります。

「短編小説」はインドネシア語検定試験のC級レベル以上、あるいは「総合講座」~「通訳基礎2」レベルの方まで幅広く楽しんでいただけます。一方、「仕事で使うインドネシア語」は、C級以上であることを求めますが、文法をあまりきちんと勉強してこなかった、会話は問題ないけれど、仕事の現場で何かを説明するうえで相応しい言い方ができない方を対象にしており、「話す」、「書く」を中心に、ひとりひとりにフィードバックをします。

受講者の方はご存じですが、私のタイトルのつけ方はシビアです。私は通訳の仕事をやっています、という方であっても、「通訳基礎1」が十分にできないこともあります。ですが、プロを目指すということはそのように、基礎を疎かにしないということだと考えています。

講座では、冗談をいうことはあまりありませんが、まじめながらも和気藹々と進めていると思います。

スケジュール

  • 初級文法2:土曜日10:30-12:00  (9/30, 10/14, 10/28, 11/18, 12/9, 12/23, 1/6, 1/20, 2/3, 2/17)⇒録画共有無し
  • 総合講座    :土曜日15:30-17:00 (9/16, 9/30, 10/14, 10/28, 11/18, 12/9, 12/23, 1/6, 1/20, 2/3, 2/17)⇒録画共有あり
  • 仕事で使う:日曜日 13:30-15:00 (9/17, 9/24, 10/1, 10/15, 10/29, 11/26, 12/10, 12/24, 1/7, 1/24, 2/4, 2/18) ⇒録画共有無し
  • 通訳基礎1:日曜日 15:30-17:00 (9/17, 10/1, 10/15, 10/29, 11/26, 12/10, 12/24, 1/7, 1/21, 2/4, 2/18?) ⇒録画共有あり

「仕事で使うインドネシア語」と「通訳基礎1」は開講時間などについて、多少受講者の要望を聞く余裕があります。他の方が対応可能であるかにもよりますが、その時のメンバーによっても異なります。気になる方は一度ご相談ください。

また、できるだけ時間通りに終了することを目指していますが、延長することがありますので、次の予定を入れる方はその可能性があることをお含みおきください。

料金:10回講座

  • 初級文法2:44,000円(税込)
  • 総合講座 :55,000円(税込)
  • 仕事で使うインドネシア語:65,000円(税込)
  • 通訳基礎1:132,000円(税込)

申し込み

現在、e-決済のページを修正中です。受講を希望される方は下からメールにてお申し込みください。追ってメールにて振込先口座の案内をお送りします。

学生は2割引きになりますので、学生の方はその旨ご記載ください。

PAGE TOP
上部へスクロール