受講者アンケートより~2023秋「初級文法2」

2023秋「初級文法2」の特徴

「初級講座1」の続きの講座です。

受講者は、岩田薫さま(20代前半女性)、Y.Y.さま(20代前半男性)、R.I.さま(50代女性)、Kさま(60代男性)、ほか2名、合計6名でした。

アンケートの回答は4名からいただきました。全員のコメントではありませんが、ご参考になれば幸いです。

全員、受講に迷いはありませんでした。参加者の学習歴は、初級レベルのリピーターの方、かつて学んだことがある方、ほぼ初めての方など多様でした。

下の回答から、個人のペースで進められるe-ラーニングだけでなく、発話や質問の機会があるZOOMセッションの両方があること、学習のペースメーカーとして、独学では勉強が進まないので仲間と勉強できることなどを期待されたことが分かります。

受講の決め手

受講の決め手もさまざまでした。他の人と勉強できることがモチベーションになる、という意見はここでは1人でしたが、よく聞く回答です。

「初級文法2」を受講すれば、適切に予習・復習をすれば、meN-動詞の分類は必ずできるようになります。説明が分かりやすいと思います。

一番下の意見は「初級を複数回受講しているのでその次のステップの講座であること」です。

e-ラーニングコンテンツの長所と短所

e-ラーニングコンテンツといっても、世の中にも多種多様なコンテンツが存在しているため、どのようなものか想像しにくいと思います。また使い勝手や学習効果については、受講者の声の方が説得力があると思います。

回答を読んで、制作している立場として感じたことは2つあります。ひとつ目は、自分のペースで進めやすいというメリットを感じていただけていること。二つ目は、外国語学習教材として工夫した点について、その良さが伝わっていることです。

良くなかったことについてです。

章ごとにジャンプする機能はあるはずで、私がまだ使いこなせていないためにご不便をおかけしております。

文章量が多いのでスクロールが大変、というのも、使用されるデバイスの画面サイズによってはそうなります。こちらは、私がさらに工夫すれば解決できますが、まだそのための時間がありません。

検索しにくい、というのも、技術的には今の私のレベルでも解決できる内容ですが、時間との兼ね合いですぐに解決できるかわかりません。努力します。

「説明や質問がその場で確認できない」という意見に対しては私の考えを3つお伝えします。

ひとつ目は、対面授業と比較して、という意味で理解した場合です。対面では、今回のようにそれぞれの学習歴が大きく異なる場合に、全員の理解を確認しながら進めると脱落者が出てしまいますので、e-ラーニングに軍配が上がります。

二つ目は、プライベートレッスンと比較すると、という意味であれば、確かに「説明や質問がその場で確認できない」となりますが、費用を考えるとトレードオフの関係になりますね。

もう少し「質問ができない」について踏み込みます。三つ目です。メールで質問してください。他の講座で「操作が分からなかったらメールで質問してください」と案内をしているにもかかわらず、「分からなかったから課題を提出することができなかった」という方がいらっしゃいました。「メールで質問してください」と案内をしておりますので、どうぞ遠慮なくメールにてご確認ください。

こちらのご意見は、e-ラーニングコンテンツで良くなかったことというよりは、学習者が感じるe-ラーニング学習のデメリットだと思います。

つまり、質問が生じた時にその場ですぐに質問し、その場で回答がほしい方には、e-ラーニングより対面授業の方がストレスなく学習できるということだと思います。

また、次の項目の回答にありますが、この教材では何度でも説明を読み直すことができるという、デメリットを補うメリットがあると考えております。

説明や練習問題、課題について

e-ラーニングコンテンツについて、ツールという側面ではなく、内容について質問しました。

他のテキストと異なるのは、説明が丁寧であることと、自分の理解がどの程度正しいかを確認しやすいことだと思います。

予習・復習で学んだ内容が定着しやすいように工夫しています。ただ、それは実際に問題に取り組んだ人だけが感じられる良さだと思います。

毎週は厳しいというご意見はごもっともです。日程につきましてはできるだけ2週連続にならないようにとは考えておりますが、私の都合でなかなかそういきません。連続の週には通常の倍の学習時間が必要かもしれません。

終了後も1か月ほど利用できるようにしております。今回も、その際に復習に取り組んだ方々がいました。各回の分量としてはこなせる分量ですが、学習範囲が広いため、途中から苦しく感じるかもしれません。

フィードバックについて

私が語学テキストに感じている不満を、このフィードバックで解消できれば、と考えていました。皆さまに有効だったと感じていただけて、嬉しいです。

コンテンツの学習時間

どの講座もですが、課題以外についても、興味に応じて各自学びを深めていただきたいと考えています。例えば、単語を暗記する、自分で例文を作る、声に出して読み上げる、ディクテーションとして音声教材を活用するなどさまざまな方法があります。

ここでは、コンテンツの学習時間そのものについて質問しました。毎回、まじめに取り組むと2-3時間かかると思われます。

コンテンツ以外の学習時間

平均すると、毎回1-2時間分、各自で勉強を進めていることが分かりました。

つまり、コンテンツの学習時間を合わせると、毎回3-6時間になり、かなり勉強時間を捻出していることになります。お仕事をされている方の中には、落ち着いて勉強する時間を確保することが難しい方もいらっしゃるかもしれません。

どの程度使いこなせるようになりたいのかによっても適切な学習時間は異なりますが、受講される場合は参考にしてください。

QUIZLET

回答にもありますが、QUIZLETは単語を覚えるための素晴らしいツールです。

私の講座では学習内容に合わせて、QUIZLETで単語を学習することができるようにファイルを連携しています。音声もあります。

通勤・通学時間がある方には、電車の待ち時間などの隙間時間や電車に乗っている間に活用しやすいツールです。

単語を覚えないと次のユニットでつまづくので、是非ご活用ください。

音声教材

有効だという意見が多く、嬉しいです。

良い点・改善点

ZOOMセッションは、①質問があれば解説する、②学んだ文型、用法、単語を用いた会話練習をする時間です。

語学の授業なので、話せてなんぼなんです。ただし、文型や単語を覚えなければ応用範囲が狭くなってしまうので、どちらも進めていくという狙いで構成しています。

先生の説明を聞いてメモを取る、あるいは覚えないといけないことがあまりないので負担が大きくない代わりに楽しく話をするというよくある会話の授業とは異なる形にしたいと考えています。一般に、先生の説明を聞いたら聞いただけ賢くなる、と考えがちなのですが、私はそうではないと考えています。自分で声を発することの意義が分かっていただけて、大変嬉しく思いました。

コンテンツを書籍版テキストにできるといいですね。少なくとも、紙ベースで確認できるようにしたいのですが、今後の課題です。

2024春「初級文法2」

2023秋講座とほぼ同じ内容で進めます。秋講座の再受講者もいらっしゃいます。

年齢層も幅広く、和気あいあいと進めています。また、初めての方でも遠慮なく質問をしていただきたいと思います。

ちなみに学割制度もありますので、気になる方はご連絡ください。

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