受講者アンケートより~2023春「総合講座」By 岩田 晶子 / 2023-09-04 参加者 今回の参加者は7名でした。魚躬圭裕さん(男性、20代後半)、M. Nakamuraさん(女性、20代)、M.O.さん(女性、20代後半)、Pak IWAさん(男性、60代)、Aさん(女性、20代後半)、Bさん(女性、50代)、Cさんです。 リピーターが4名、新規の参加者が3名でした。現在、インドネシアで仕事をされている方も、これからインドネシアに赴任になる方も、インドネシアを行き来しながらお仕事をされている方もいらっしゃいました。皆さま、お忙しい中アンケートにご協力いただき、ありがとうございました。 講座に対する期待 複数回答の結果は右の通りです。ご自身の語学力と必要に応じて、異なる期待を持っていらっしゃったことが分かりました。自由回答はこの下にあります。教材に出てくる語彙のうち、覚えておいた方が良い単語がすぐに分かるように示してありますので、語彙力増強に活用していただけます。独学で学習を続けていたものの、他の学習者と共に学べる機会を求めていらっしゃった方もいました。 日本人との交流については、実は7月にオンライン交流会を設けました。今回は、現在インドネシアで仕事をしている方、インドネシア赴任が決まった方や、インドネシアでの就職を視野に入れている方もいらっしゃいました。そこで、現在インドネシアで働いていたり、過去に働いていらっしゃった元受講者から話を聞く機会を設けました。 短い時間ではありましたが、具体的に話を聞くことができる機会はあまりないので大変好評でした。発音につきましては、私が運営するどの講座でも「発音を直してもらえるのがありがたい」と言われています。ご自身に合うレベルの講座を受講していただければ、気がついた発音については指導します。 受講の決め手 リピーターが4名、元受講者の紹介が1名、元私の学生が1名、20年以上前の駆け出しの通訳の頃からお世話になっており、ここ数年は同時通訳パートナーであるバンバンさんのご紹介が1名でした。バンバンさん、ありがとうございます。どの講座もやや割高に感じるかもしれませんが、アンケートではほとんどの方が「妥当」と回答し、たまに「安すぎる」、「高すぎる」が1名ずついらっしゃいます。それが、「教材とカリキュラムの質」で伝えたい内容かもしれません。 満足度 上に記した通り、語彙増強に活用できる教材を提供していますが、それぞれの目標が異なるため、私からは積極的な働きかけはしていません。そのため、受講したからといって語彙力が向上するわけではありません。ただ、ニュース記事には知らない単語が多すぎるという理由で学習が続かない方がいらっしゃいます。そのような方には、優先順位が高い単語が分かるというメリットがあります。ですから、「語彙力」が向上した方はやる気が高かった方だと思います。 e-ラーニングコンテンツについて 「総合講座」でも使いやすいように工夫はしてありますが、コンテンツとしては「初級1」の方が作り込んであります。「やり始めたいページに飛べない」については、「初級1」のアンケートでも記載しましたが、私の課題です。ご不便をおかけしました。パラグラフごとに音声を再生できるようにしたのは、工夫した点にですので、使いやすかったようで良かったです。 講座内容の難易度 毎回この質問をしておりますが、今回初めて「難しすぎる」という回答があったような気がします。お仕事をされている方の中には、予習に割ける時間がほとんどないことがありますので、その場合は難しく感じられるかもしれません。今秋開講する総合講座では、いつもより分かりやすい文章を10回のうち3回扱うことにしますが、春講座を含め、通常は「社会・文化的な内容」を中心にテーマを選んでいます。 経済のテーマも扱いますが、「総合講座」では読みやすい内容に限定して選んでいます。しっかりした政治経済のテーマを希望されている方には、「通訳基礎1」という通訳者向けの講座がありますが、通訳者でない方には、金額的にあまりお勧めではありません。通訳者であれば、(受講しただけでなく)力がつけばすぐに回収できる金額ですので、「安い」という判断をされる方が多いと感じています。 予習・復習 受講者のほとんどはお仕事をされていらっしゃいます。そのため、インドネシア語学習に割ける時間は必ずしも多くはありません。また、多少ご自身の語学力より難しい内容であったとしても、予習できる期間がありますので、その時間を確保することができればついていくことができます。 語彙力増強、読解力など学んだことを定着させたければ復習は必須です。ただ、目標とする語学力はそれぞれ異なりますし、時間は無限にあるわけではありませんので、無理ない範囲で続けるというのが良いと思います。 良かったこと、建設的な意見など パラグラフごとの音声については、一定の評価を得られたように思います。これはe-ラーニングコンテンツならではの機能で、学習者に効率よく学習していただけたと思います。作文については、「どのように変えると、どのような印象の文になるのか」を伝えたいと考えた課題ですので、そのように評価していただけて、大変嬉しく思います。 文法的に正しい文章であっても、状況によっては不適切な文がありますが、それはどのような場合なのか。また、どのように変えれば使えるのか、ということはテキストに書いてある説明を読むだけでは分かりません。ですから、この作文のような実践的な学習は必要なものだと考えています。 ふたつ目の意見につきましては、ご意見を反映し、秋期講座では3回、やさしめの教材を扱うことにします。ご意見ありがとうございました。 テーマにつきましては、あまり偏りのないように面白そうなテーマを選ぶようにしています。喜んでいただけて嬉しく思います。 最後に 秋期講座では、今回と同様に、e-ラーニングコンテンツで事前にマテリアルを配信し、ZOOMセッションで内容確認を進めます。「総合講座」では、発話の時間はありますが、「初級1」と異なり、自分でインドネシア語で文を作って質問してもらうというわけではありません。講座の進め方はそれぞれの講座で異なりますので、ご関心のある方は、それぞれの説明を読んでいただけましたら幸いです。e-ラーニングコンテンツやZOOMセッションがあるということは、インターネット接続できる環境でご参加いただくことになります。ご自宅や利用される場所のWiFi環境があまりよくない場合もあるかもしれませんが、「初級1」と異なり、pdfのプリントもありますので予習は可能です。ただし、ZOOMセッションについては、スマホでの参加はあまりお勧めしておりません。スマホではスクリーンが小さいため、共有したテキストが見づらくなるためです。タブレットは問題ありません。各自のインターネット環境が異なりますので、それぞれのケースについてお答えできるだけの知識は持ち合わせておりませんが、うまくいかない時には早めにお知らせいただけたら情報収集などしてみます。また、他の受講者の方から何か別の解決策が得られるかもしれませんので、気になる方はそのような方法もご検討ください。