2025夏「短編小説を読む」講座By 岩田 晶子 / 2025-08-12 短編小説の講座 この夏も、恒例となった「短編小説を読む講座」を開講します。8月17日が第1回、日曜日午後16時~17時半までの4回シリーズです。講座では一緒に読み進めるほか、理解を深めるための解説があります。今回の作品は会社員が主人公で、その胸の内が明かされるというSatmokoさんにはちょっと珍しいテーマです。なるほど!この気持ちをこう表現するのか!と思わず読み返す表現も多々あると思います。小説を読むと、ひとつの単語がもっている表現の幅が伝わります。この文脈もこの単語で表現できるのか、とか、逆に、この単語はここまで意味を持つのかとか。今回ももちろん、著者であるSatmokoさんによるゆっくり目の朗読音声も提供されます。テキストだけでは理解できない個所が、味わいのある著者自身の語り口に助けられ、耳から聞くことで理解が深まることもあります。ゆっくり目に朗読するというのは、やってみるとわかると思いますが、なかなか難しいものです。やはり作者ならではの語りですね。贅沢な音源です。最終日には、Satmokoさんと話ができるオンライン交流を目的とした懇親会も予定しています。これまでは作品についての質問のほか、著者の言葉の選び方や着想のきっかけについてなど自由なディスカッションが行われました。なぜこの単語に-kanがつかないのか?というような質問もあり、その答えを聞くのも楽しみです。懇親会の場では、インドネシア語では表現できないという方、あるいはインドネシア語では表現できないニュアンスがあるという方には、私が間に入ります。ご自身でインドネシア語でやり取りを進めたい方には、そのまま進めていただきます。一般的なインドネシア語講座と異なり、会話や文法、読解、リスニングといった学習要素に加えて、文学作品を議論しながら読み進める機会は、希少かつ貴重なものです。この機会に、自らの力で作品を読み解きませんか? 作品について Satmoko氏の作品は、これまでに5作品取り上げてきました。いずれの作品にも共通している彼の作品の魅力は、二つあります。ひとつは、読後に漂う余韻。もうひとつは、人間関係や心の動きを、特にジャワ人の庶民的な目線で描き出している点です。あまりここで紹介してしまうと読む楽しみが減ってしまいますので、今回はこの辺で終わりにします。 ご受講の案内 受講を希望される方は、下の「メールでお申し込み」をクリックし、受講の希望をお知らせください。受講料金の支払い方法などは、その後お知らせします。開講日:(日曜日)8/24, 8/31, 9/7, 9/14時間:16:00-17:30受講対象者:インドネシア語検定C級を目指している方以上、インドネシア語を自由に操れる方まで。1回に読む量:300-400ワード予習時間:人それぞれですが2時間~受講料:20,000円(税込)(テキスト、音声付き)オンライン懇親会:9/14夜を予定(参加費無料)*参加を希望される方は、できれば8月17日までにお知らせください(この日にマテリアルをお送りしますが、それ以降でもご参加いただけます)。マテリアルはe-ラーニングコンテンツにて、テキストを読みながら音声再生できるように配信いたします。パソコンやタブレット、スマホなどの端末をご用意ください。 メールでお申し込み